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2019.6.12

Vol.46 横濱 三渓園が借景。唯一無二の「借りる理由のある賃貸住宅」の作り方。

園内ほぼ全ての場所から望める旧燈明寺の三重塔(重要文化財)は三渓園のシンボル的存在。1457(康正3)年に建築され、1914(大正3)年に移築されています。

横浜には様々な表情のまちがありますが、そのうちでも鬱蒼とした緑に包まれた閑静さ、悠然とした佇まいで言えば、特筆すべきは三渓園周辺でしょう。三渓園は明治・大正・昭和初期の時代の実業家で関東大震災後に横浜の復興に尽力した原三渓によって作られた庭園で17万5000㎡に及ぶ園地内には重要文化財10棟を含む名建築が点在。別天地の趣を見せています。

三渓園隣接の立地を活かした土地活用を計画

道路の先が三渓園。広い敷地に悠然と建つ外観だけからも、これが特別の住まいであることが分かります。

その三渓園に隣接する地に2019年5月、一棟の賃貸住宅が建設されました。といっても、その土地を取得したオーナーの当初の目的は庭園からの景観を守ることだったと言います。「庭園内から見える場所の土地が買われ、建売住宅が建てられることになりました。そのままにしておくと庭園からの景観が損なわれかねない、と危惧した原三渓ゆかりのオーナーが土地を購入し、その依頼を受けた当社が運用方法を検討することになりました」(原地所事業部長・松本忠治氏)2018年3月のことです。使い方の検討が始まったのはそこから。賃貸住宅が選択肢として挙がっていたのはもちろん、収益を考えれば敷地を二分割して二棟建てるというやり方もあり得ました。しかし、それではその辺によくある住宅と変わりません。現在の利便性優先の考え方からすると三渓園は横浜駅からはやや距離があり、いささか不利な面もあります。そこで賃貸住宅を作るのであれば、どうしてもここに住みたいと思わせる「借りる理由のある家」を作る必要がある、それが三~四カ月をかけた検討の結果でした。

エントランスホールの階段前で関係者一同。中央が原地所事業部長の松本忠治氏、右が三井ホームコンサルティング事業部の松本昌平氏。左が横浜支店のディーン真実氏。

その住宅を作るためのチームとして声を掛けられたのがケン・コーポレーション横浜支店のディーン真実氏、三井ホームコンサルティング事業部マネージャー・松本昌平氏です。「当然、高額物件になりますし、だとしたらケン・コーポレーション以外の選択はあり得ません。また、早い時期にディーン氏から外国人向けの高額賃貸で外せないポイントをレクチャーしてもらっていたのですが、実際に各地の住宅展示場で42社、70棟の住宅を見て回り、外国人居住者のご自宅を見せたもらった結果、そのアドバイスがすべて正鵠を射ていることが分かりました。

そのアドバイスに従い、また、コストと家賃のバランスから考えると、広さの確保には限度があり、5LDK約75坪というある程度の広さに絞り天井を高くすることで空間的なゆとりを確保する住宅を建てたほうが良いことが分かり、その観点で選んだのが三井ホームです。天井の高い建物を建てるためにはそれに合わせた建具などがオプションとして揃っている必要がありますし、長期に渡る賃貸経営では長く年安心できる躯体であることも重要。その点を満たしていたのが同社だったのです」。

丁寧なプランニングと施工で迅速なテナント決定も実現

リビングダイニング前のウッドデッキ。敷地内の植栽も含め、豊富な緑に圧倒されます。

検討には時間がかけたものの、以降は実に順調だったと三者。三渓園からは建物が邪魔にならず、建物からは庭園が楽しめるようにと設計の早い段階から外構、植栽の事業者(庭園設計:造園家 鈴木崇氏、造園工事:石井農園)も参加、作りこんでいったそうです。

その結果、竣工後、写真を撮る時間もないほどのタイミングで入居者が決まりました。「外資系企業にお勤めの5人家族で、当初は山手の物件も検討、申し込みを入れていらっしゃったのですが、現地を見ないことにはとわざわざ訪日。一目で広さ、眺望、建物のクオリティが気に入ったと即決でした」(ディーン真実氏)。

幸い、引渡し前に1日だけ見せていただける時間があり、現地を訪問させていただいたのですが、確かに一目で決まるだけの物件でした。数多い魅力のうちで、いくつかポイントをご紹介しましょう。

唯一無二の魅力を惹きだしたレイアウト

室内から正面にエントランス、右手にリビングルームを見たところ。ドアを開けた瞬間の空間の広がりが感じられます。

まず、現地に到着した時点で驚くのが広い敷地の贅沢な使い方。200坪という敷地を有する賃貸住宅自体、他にはないでしょう。建物はその中央に配されており、この一画だけが欧米の住宅を思わせます。玄関を開けて息を呑むのは吹き抜けになった12.9畳大の広い玄関ホール。天井高は3m。中央にある階段には木製の手すりが回されており、空間のボリュームに圧倒されます。「住戸に入った時の高揚感、エモーショナルなインパクトを意識しました」(ディーン氏)とのことですが、第一印象の強さが決め手となるわけです。

森の中にいるかのようなリビングダイニング。折上天井、大きく取られた窓の効果もあって端正ながらも開放感があります。

玄関ホールから左にあるのが天井高3m、17.5畳のリビングと続く12畳のダイニング。三渓園の緑が借景となっており、窓一面が緑。豊かな気持ちになれます。窓の外にはウッドデッキがあり、第二のリビングとしても使えます。

11.4畳のキッチンは大きな窓から光が差し込む明るい空間。4口のコンロに大型オーブン、冷蔵庫などが備え付けられており、大きなカウンターもあって料理好きにも満足できる広さです。また、続くランドリースペースには洗濯機、乾燥機などがビルトインされており、収納もたっぷり。大家族でも十分です。一階にはこのほか、シャワールームなどを備えた8畳のゲストルームがあります。

清潔で明るいキッチン。たっぷりの収納、作業スペースがあり、家族で一緒に調理を楽しんだり、料理人を呼んでのパーティーなどにも十分な広さです。

階段を上がって主寝室を始め、家族のための3室が並ぶ二階へ。この住宅最大の魅力が18.9畳の主寝室です。入ると二面に大きく取られた窓からはリビング同様、三渓園の緑が。さらに進むと、なんと、窓の中央には三渓園のシンボルである三重塔が。最初に見た時には思わず「Wow!」と声が出てしまいましたが、内見に来た人たちはもれなく、声を挙げたそうで、三渓園を我が庭に感じられるような立地なのです。訪れた春は新緑のみずみずしい若葉が楽しめましたが、春には桜やその他の花が、秋には濃淡の紅葉。我が家の寝室に居ながらにして四季が目の前に広がるわけです。

「理由を明確化」したことが高級賃貸企画としての成功につながる

メインベッドルームからの夜景。ここからしか見ることのできない特別な眺めのある部屋です。

最初の企画の時点で「住むための理由を明確に」という言葉がありましたが、この眺望はまさにその理由。他にこうした家はありえないことを考えると、オンリーワンの住まいとはまさにこのこと。そうした家を作ることができれば、必ず想定する対象層に選ばれることが今回実感することができました。かけがえのない土地の将来を考え積極的に動かれたオーナー様、そこにターゲットを絞ったオーダーメイドの高級賃貸を提案したケン・コーポレーション(横浜支店・企画部)、またそれを実現した三井ホームコンサルティングと施工に携わった全ての方が、その力を余すことなく出して完成したこの住まい。土地活用に大切な全てが揃った素晴らしい事例と言えるのではないでしょうか。

文・構成 中川 寛子 HIROKO NAKAGAWA

借りる、買う、貸す、建てるなど、住まいに関する雑誌、書籍、インターネットなどの編集に携わること20数年。長らく表参道に暮らし、都心居住の快適さを身をもって実感している。All About「住みやすい街選び(首都圏)」ガイド。

※掲載中の物件名・プロジェクト名・駅名・社員の所属などの情報は2019年6月現在のものです。

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