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2020.3.23

Vol.47  成長する横浜の新たなランドマーク。 2020年5月にハイアット リージェンシー 横浜開業

完成予想図。ガラス貼りの地域に開かれた明るい雰囲気で、つい入ってみたくなる空間を目指したと企画を担当した前川氏

2020年5月、KENグループ初の横浜エリアでのホテル「ハイアット リージェンシー 横浜」が開業します。山下町は横浜港開港時に外国人居留地が置かれた場所で、同じく外国人居留地だった山手と呼応するもの。敷地内に1921年に建設された旧露亜銀行横浜支店(横浜市指定有形文化財)があることからも分かるように横浜市中心部でも特別な歴史の地に立地します。しかも横浜では20年ぶりという外資系ホテルの誕生とあって、地元を中心に期待の声が多数。どんなホテルが誕生するのか、伺ってきました。

眺望自慢のバンケット、海を臨むチャペルなど横浜らしさが満喫できる特別な空間

開業まではもちろん、今後の評価までの任を負うハイアット リージェンシー 横浜開業準備室常務取締役・齋藤孝司氏。開業後は総⽀配⼈という⽴場に

ホテル誕生に当たっては様々な物語があるのですが、まずはハイアット リージェンシー 横浜にしかない、特別な空間をご紹介しましょう。2つあります。ひとつは横浜港や横浜ベイブリッジなどの眺めを楽しめる最上階21階のウェディングチャペル、スカイバンケットと、20階にある、同じく眺望自慢の大宴会場です。

「外から見ると20階部分にぎざぎざに張り出したガラス部分が宴会場です。階高は6mあり、天井の高さは4.5m。その開放感に加え、会場の長手方向の壁面は足元まであるガラス。壁一面にみなとみらいから横浜ベイブリッジまで横浜港の眺望がパノラマのように広がり、圧巻の一言。ここでの集まりは一生忘れられない思い出になるでしょう」(ハイアット リージェンシー 横浜開業準備室常務取締役・齋藤孝司氏)

普通、ホテルの宴会場は多くの人が利用することになるため、宿泊客と動線を分けるために地下あるいは別棟など客室とは離れた場所に配され、窓がないこともしばしば。ですが、ハイアット リージェンシー 横浜では最初から眺望に恵まれた明るく気持ちの良い宴会場、チャペルを作ることを決めていました。

その理由は「このまちで最高の晴れの舞台を作るため」。齋藤氏は「ホテルの役割は地域に皆さまのハレの日を演出、その舞台を作ること」と言います。結婚式はもちろん、家族の特別な日を祝う、企業の周年を記念するなどといった一生に一度の時間を素晴らしいものにするための舞台としてホテルを考え、それにふさわしい場をと考えた結果が市内一望のチャペルや宴会場になったというわけです。

横浜の発展にふさわしい新たな晴れの舞台は手間と時間をかけて生まれた

10年近くに渡り、横浜の住宅、オフィス事情を肌で感じて来たケン・コーポレーション横浜⽀店⻑の⿊岩弘幸氏

もちろん、これまでの横浜にもそうしたハレの日の舞台はありました。しかし、まちの発展に伴い、より大きな舞台が必要になってきたとケン・コーポレーション横浜支店支店長の黒岩弘幸氏。

「10年近く横浜で不動産に関わっていますが、この間で横浜が大きく成長してきたことを実感しています。当初7~8%あったオフィスの空室率は現在2%ほどになっており、2020年5月にオープンする横浜駅西口のJR横浜タワーは竣工前に満床に。東京ではよくあることですが、横浜ではこれまで無かった現象です。また、2022年5月にはいすゞ自動車が創業の地である東京都品川区からみなとみらいの横濱ゲートタワーに本社を移転します。発展に伴い、横浜には新しい舞台が必要となった。それが世界ブランドのハイアット リージェンシーなのだと思うのです」(黒岩氏)。

ハイアット リージェンシーは65か国に20ブランド、900施設を擁する世界有数のホスピタリティ企業ハイアットの代表的なブランドのひとつ。世界中の大都市のうちでも国際的知名度、人口やオフィスその他の集積などを検討の上で出店が決まるのだそうで、日本では新宿、大阪、沖縄などにあり、横浜はそれに続くものになります。

「数ある外資系ホテルブランドのうちでもハイアットはブランドロイヤリティの高さで知られています。ブランド価値の高い企業と言えば分かりやすいでしょう、ハイアットに泊まる、ハイアットだから泊まるという人たちが多いのです」(齋藤氏)。

そうした背景を考えると20階、21階の他にない空間はどうしても必要なものだったと言えるわけです。ただ、実現には苦労もありました。

「宴会場を最上階に配するためには通常よりも余分にエレベーター、階段が必要になります。理由は多くの人が利用するため、その人たちの移動手段として、また、災害時に安全に地上まで避難するためです。実際、通常のやり方で考えると当ホテルでは階段が7つ必要になる計算でしたが、それではホテルとしてお客様に提供できる空間が大幅に減ってしまいます。そのため、今回の建設ではより綿密な防災計画を立て、大臣認定を取得、それによって安全でありながら客室も十分確保したホテルを実現しました」(ケン・コーポレーション企画部課長・前川直之氏)。

大臣認定を取るのには事前に防災評定を取り、そこから申請という手続きがあり、通常の確認申請が2カ月で済むとしたら、さらにそこから4カ月程度はかかるものとか。工事の進捗から逆算して協議を進め、粘り強く交渉を続けた結果、承認を得られたそうです。

「手間、時間はかかりましたが、それによって眺望、天井の高さが確保できました。宴会場は無柱空間にする必要があるため、上に部屋がある場合には強固な構造が必要で、天井高もよく考えなくてはいけません。ところが最上階であればある程度は自由。手間、時間が良い結果を生みました」(前川氏)。

これまでのホテルに無かった、2層吹抜け、全面ガラス貼りの開放的なバー

天井の⾼さとそれを引き⽴てるような縦のラインが印象的な1階の「The Union Bar&Louge」。分かりやすい場所なので待ち合わせにもお勧め

続いてもうひとつの、ハイアット リージェンシー 横浜にしかない特別な空間をご紹介しましょう。1階にあるバーです。バー自体はどこのホテルにもあります。たいていは奥まった隠れ家的な空間になっていて、どちらかと言えば男性好みのインテリアになっていることが多いのではないでしょうか。

ところが、ハイアット リージェンシー 横浜1階の「The Union Bar&Lunge」はそれとはまったく真逆。横浜の目抜き通りである本町通りに面しており、なんと全面ガラス貼り。2層吹き抜けで開放的な空間でもあり、テラス席も用意されています。道行く人からバーで談笑する姿がよく見えるようになっているのです。

「ここ数年、五つ星ホテルを中心に宿泊以外の方にいかに使っていただけるかを模索する動きがあります。1階のバーは地域の皆さまにホテルを気軽で使っていただくにはどうすれば良いか、それを考えたひとつの答え。外から見える楽しげな姿に誘われて入ってみたくなるような、隣接する神奈川芸術劇場で良質な舞台を楽しんだ高揚感がさらに高められるような場を意識しました」(齋藤氏)。

宿泊客はもちろん、横浜の名所・中華街での食事の後に軽く一杯などという場合にもお勧めですと前川氏。「中華街のラストオーダーは9時が多く、遅い時間に楽しめる店が意外にありません。そんな時に足を運ぶ場所として覚えておいていただきたいですね」。

横浜らしさ、日本らしさが感じられるデザイン、インテリア

屏風をモチーフとしたオリジナルのヘッドボードが印象的な客室。和と洋が自然に混じり合う地、横浜らしさがインテリアの基調とか

1階にはもうひとつ、スペシャリティレストラン「MIRANO GRILL」があります。店名の通り、店内のお客様から見える場所に大きなグリルがあり、調理する姿がライブのように楽しめる作りになっているのだとか。バー同様テラス席もあります。

このレストランのもうひとつの見ものはグリルの回りを彩るフランス産の大理石、ピアノフォルテ。黒に神秘的とも言える白い模様が入っており、古くはローマ時代から採掘された世界の名だたる建造物にも使われてきた非常に珍しい品です。今回は最新の採掘技術によって70年ぶりに再開された採掘で渡ってきたもの。自然と時間が生んだ美が堪能できます。

2階にあるオールディダイニング「Harbor Kitchen」はその名の通り、港町横浜をイメージした空間。旅行、船がデザインコンセプトとなっており、家具や置かれたアート、照明その他にも横浜らしさが散りばめられています。何がモチーフになっているのかを考えながら眺めれば食事の時間がより楽しくなるのではないでしょうか。こちらも料理する姿が目の前にするショーキッチンが設けられています。

らしさという意味では客室のヘッドボードにも注目したいところ。屏風をイメージしたモダンな和の設えになっているのです。

「客室は36㎡のスタンダードが中心で297室あり、72㎡のスイートが18室。日本をイメージさせる和のテイストとハイアット リージェンシーが求めるスタイリッシュさを融合させたデザインで統一されています。部屋と一体空間となるオープンな洗面を設け、扉のない、オープンなクローゼットは忘れ物が無いようにというハイアット仕様です。また、高層階の客室からは宴会場ほどではありませんが、眺望も楽しめます」(前川氏)。

公共性のある土地だけに外観には街並みとの調和が求められた

企画開始時から建物、周囲との交渉など様々な業務に携わってきたケン・コーポレーション企画部課⻑の前川直之氏

ところで、これまでのところで何度か「地域」という言葉が出てきたことにお気づきになられたでしょうか。それには2つの理由があります。ひとつは立地する土地そもそもの公共性によるものです。

「ホテルが立地するのは以前、県有地だった場所で、1996年にみなとみらいに移転するまでけいゆう病院(当時は警友病院)がありました。移転後、現在、神奈川芸術劇場などがある土地も含めて再開発が計画されたのですが、途中でリーマンショックが起こり、計画はストップ。長らく暫定利用がされてきたところを2015年にケン・コーポレーションが購入、ホテルを建設することになったのです」(前川氏)。

しかも、この土地には冒頭で触れたように横浜市の指定有形文化財である旧露亜銀行横浜支店がありました。再開発ではこの建物を保存することが条件とされており、今回のホテル建設に当たっても100年前の建物、それを含めた街並みとの調和が重視されました。

そのため、計画に当たっては公開で行われる景観審議会に諮る必要があり、会議では行政、有識者などから多数の意見が寄せられました。市内でも目立つ場所に建つインターナショナルなホテルですから、注目度も高かったのです。特にポイントとなったのは旧露亜銀行横浜支店の建物前面にデザインされた列柱との連続性。ホテル外観にも同様のデザインを配することで視覚的な調和を図ってはどうかというものです。

「加えて民間事業が頓挫する中で建設が続き、完成していた神奈川芸術劇場との調和も求められました。そこで初回から1カ月後に2回目の景観審議会が開催されることになり、それまでに修正案を作ることに。限られた時間の中でどのように様々な要求を咀嚼、ベストな形で地域の風景に馴染むデザインにするか。知恵を絞りました」(前川氏)。

最終的にはモダンな細いラインを配することで歴史的建造物との調和を図り、神奈川芸術劇場とは建物3階からのセットバックの高さを揃えることで解決を見たのだとか。実際にどのような街並みになっているかは現地で見ていただきたいところです。

開発は地域とのジョイントベンチャー、目指すのは地元に喜ばれるホテル

横浜広しといえども、これだけの眺望が楽しめる宴会場は少なく、どのようなイベントであれ、一生忘れられない宴になるはず

また、そもそもホテルという存在自体が地域との繋がりなしには成り立たないという思いもあります。

「ホテルにとって地域社会は大事です。ホテル運営は地域社会から必要と思っていただくところから始まります。さらに横浜にこのホテルがあって良かったと多様なステークホルダーの皆さまから評価され、喜ばれること。それが完成後のホテルが目指すものです」(齋藤氏)。

5月23日のオープンに向かい、2月4日からは宿泊予約の受付がスタート。1週間で400泊以上の予約があり、新しいホテルへの期待が伺えます。ブライダル、宴会場などについてはオープン当日から案内が開始される予定とのこと。実際の眺望をこの目で確かめられる日も間近です。

文・構成 中川 寛子 HIROKO NAKAGAWA

借りる、買う、貸す、建てるなど、住まいに関する雑誌、書籍、インターネットなどの編集に携わること20数年。長らく表参道に暮らし、都心居住の快適さを身をもって実感している。All About「住みやすい街選び(首都圏)」ガイド。

※掲載中の物件名・プロジェクト名・駅名・社員の所属などの情報は2020年3月現在のものです。

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